●受け入れること

最近いろいろなきぎょうで年俸制という言葉を耳にするようになってきた。
一昔前の年功序列型が当たり前の日本企業では考えられなかったことかも
しれない。だが、この年俸制は必ずしもうまくいっているとは限らないよう である。

先日新聞にある企業が「実力重視による年俸制の廃止をする」という記事があった。
理由は個人の目標到達度により年俸が上がる精度だが、これによりユーザー
へのサポートが甘くなり客離れが起こっているということが理由であるらしい。
私も外資系企業と仕事をする時にはサポートの適当さに頭を悩ませたことが あった。
なかには「一ヶ月バカンスに行きますので。。。。」て人までいた。
しかし、これが北米では当たり前のやり方なのである。

ここで注目したいことは、なぜ日本にはうまく同じような制度が根付かなかった?
ということである。その理由を深く調べれば一冊の本ができるくらいになってしまう。
しかし、一言で言えば日本とアメリカの文化そのものの違いであろう。

全体的に見て日本人は農耕文化であり。アメリカ人は狩猟文化である。
農耕文化は同じ場所で生活するのに対して、狩猟文化は借りのため絶えず住むところ
移動しているのである。そして、特にアメリカ人にはゴールドラッシュという考えが息づいている。
いわゆる一攫千金、アメリンドリームと同じことである。

アメリカ人は大きな成功を収めるために、絶えずそのチャンスを求めているのである。
そのことはビジネスにも現われており、転職することで自らのキャリアを上げていく
というのは当然のことなのである。
近年、日本でも転職でのキャリアアップは当然の考え方として受け入れられるようになってきた。
徐々にアメリカ的なビジネス感を持つようになったと言われる。
しかし、先ほども述べたが日本人とアメリカ人では長年培った生活に対する文化そのものが異なる。
そこにアメリカと同じ給与体系をそのまま持ち込むこと自体が間違いなのである。
「実力重視による年俸制」がうまくいかなかった背景には文化の壁というものが
大きかったと私は考えた。

個人を考えてみても同じことがいえる。
自分の今までの生き方・考え方と異なるものをいきなり取り入れることは容易ではない。

私にメールをくれた女性には
「前々からSMには興味ありました。以前メールで知り合った男性とプレーを
しましたが、苦痛だけで特に気持ちいいものではありませんでした。でも、SMには
やっぱり興味があり・・・・・サリーレ様にメールしました。」
そういう類のメールをよく頂く。
初めて経験するSMが自分の望んでいたものにもかかわらず気持ちいいものではなかった。
この原因の一つに先に述べたような今までとは違うものを急に取り入れようとしたこと
に起因すると私は思う。

おそらく、プレーした男性の行為があまりに過激すぎて気持ちがついていかなかったのだろう。
女性の気持ちを考えないで自らの性欲の処理だけにプレーをする。
こういう男性では快感など得られるはずがない。
これは、「生き方・考え方と異なるものをいきなり取り入れる」こととはまったく異なるそれ以前の問題である。

だが、中にはSMらしい行為をしたにも関わらず、女性が受け入れられないこともある。
SMとは通常の生活では考えられない嫌なことをすることがある。
わざと感情を高ぶらせるために女性の嫌がることをすることもある。

Sの私がするのは簡単だ。だが、それを女性が受け入れるかどうかは非常に難しい。
そこをいかに快感に結びつけることができるかが重要なのである。
さらに言えば、調教師の腕の見せ所でもある。

そこには特別なテクニックなど存在しない。人間関係の基本を使うだけだ。
それは信頼関係である。
信頼関係はお互いの気持ちをぶつけ合う言葉により、高めることが可能である。
簡単なSMプレーから徐々に信頼関係を築くことも必要である。
そして、私は女性の声、しぐさを注意深く観察する。そして自らの神経を鋭利にする。
どこまでのプレーが可能か?それを見誤るととんでもないことになってしまう。

「生き方・考え方と異なるものをいきなり取り入れる」ことは簡単なことではない。
そう心に刻み毎回調教をしている。
過激一方になりそうな調教のどこかで歯止めをつけなければいけない。
調教に酔いしれた女性を止めることができるのは私しかいないのだから・・・・

後味の悪い調教だけは絶対しない。そう俺は誓っている。


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